伊藤 毅 Takeshi Itoh

 
桃皇窯では、「余白の美」、絵付では「線が細い」だけではなく、「細く、しなやかで、滑らかな線」を描く事を心がけております。

現在は主として日常使いの茶道具や生活食器に絵を描いております。 例えば「桜」のデザインを考える時、お客様からのご依頼の場合には、どういう桜を好まれるのか、理想をご本人にお伺いして、自分の中でイメージを膨らませてから作業に入ります。一方で自分の作品としての「桜」を考える時には、その時々、「その時代に合った桜」を考えます。職人であれば誰もが考え抜くはずで、そういう意味では世の中の「桜モチーフの作品」は全て考え抜かれたものという事になります。しかしその中で「生き残る作品」が、結局のところ「一番考え抜かれたもの」という事になるのではないでしょうか。

絵柄には毎年流行りがあり、奇抜で目立てば良いというものでもありません。お客様にも問屋さんにもご満足頂ける柄を理解するためには、何千何万と作業を重ねる事しかないと思いますし、常にそれを意識しながら 絵付させて頂いております。

印の「豆(トウ)」の文字は、京都らしさを感じる桃皇窯(トウオウガマ)の「トウ」と、私が個人的に好きな豆の「トウ」を掛けたものです。

小さな器の奥に季節の到来が見つかりますように―
 

<工房/自宅> 〒601-1361 京都市伏見区醍醐御霊ヶ下町 31-26

TEL/FAX 075-200-9611 メール:info@touougama.com お問い合わせフォーム

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桃皇窯 / 伊藤 毅   京焼・清水焼 伝統工芸士
 
陶 歴
 
昭和 33   仙台市生まれ。
  57   東福窯 中村能久氏に師事。下仕事から作陶に関わる。
  60   絵師 山下登氏に師事。
  62   京都府立陶工訓練校(現・陶芸大学校)卒業。
         東福窯の絵師として勤める。
平成 05   深草田中陶房に勤務。
  10   桃山に色絵工房を築窯。
         明治天皇陵の麓にあることから「桃皇窯」と名付ける。
  23   醍醐に転窯。
  28   伝統工芸士に認定される。
         
         
         
         
       

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